【採用動画トレンド調査2025】採用動画は「認知から内定承諾段階にまで」効果あり!求職者の8割以上が見る時代
「採用動画の効果」を最大化する鍵は、魅せるよりも求職者の見極めを支援すること。
弊社が実施した採用動画トレンド調査2025では、就職・転職活動者の約8割が採用動画を視聴し、視聴本数は「2〜3本」が最多でした。
限られた接触の中で印象を残すには、ターゲットと段階に合わせた設計が欠かせません。
本記事では、採用マーケティングの最新知見を踏まえ、動画の役割・尺・出演者・チャネル・編集ポイントまで、『採用動画の勝ちパターン』を実践的に解説します。
採用動画について弊社YouTubeチャンネルで詳しく解説しています。こちらもあわせて見ると全体像やポイントが理解できます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「moovy」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで調査データなどを使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://company.moovy.jp/column/2046/
採用動画は文章よりも直感的に企業文化や社員のキャラクターを伝えることができます。 弊社では、候補者に対して志望度を高めるための動画テーマや作成方法を熟知していますので、お気軽に「無料相談」をご利用ください。 一方で、志望度を下げてしまう動画の事例も含めて、どのような動画内容が良いかお答えします。
求職者の約8割が採用動画を視聴。――効果を左右するのは設計

直近1年間に就職・転職活動を行った人のうち、約8割が採用動画を視聴。さらに、視聴本数は「2本(34.2%)」「3本(25.5%)」が最多でした。
接触回数が限られるからこそ、1本ごとに明確な目的と役割を持たせることが、採用動画の効果を左右します。
- 認知段階:30秒で要点を掴ませる(課題→価値→行動)
- 比較段階:30〜60秒で“違い”と“リアル”を深掘り
- 応募・内定段階:1分以上の動画で「働くイメージ」と「意思決定の根拠」を訴求
採用ショート動画について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
主要チャネルはYouTube&採用サイト(世代差に要注意)

視聴チャネルの上位はYouTubeと採用サイト/企業HPという結果に。
ただし世代別には差があり、20代はX(旧Twitter)流入が相対的に高く、30代は公式サイトでの比較傾向、40代はYouTubeの視聴比率が高い傾向が見られます。

ターゲットごとに配信面を最適化し、ランディング先(採用サイト)での回遊・CV導線を磨きましょう。
“動画だから見たい”のは「1日の流れ」「職場の雰囲気」「入社理由」

求職者が動画でこそ見たい内容は、1日の流れ・現場の雰囲気・入社理由が上位になりました。
一方で、企業側は『会社説明・事業紹介の動画コンテンツ制作に偏りがち』です。
以下のグラフをご覧ください。

“動画だからこそ見たい”内容と、”実際に見た”内容に関する回答を比較すると、特に「1日の流れ」(8.7pt)、「職場の雰囲気」(4.0pt)、「入社理由・決め手」(2.9pt)について、供給に対してニーズが上回っている状態でした。
これら3つの項目はいずれも、「どのような1日を過ごすのか」「どのような人たちと、どのような雰囲気で働くのか」といった自分が働くイメージを、求職者が具体的にするために必要な情報です。
このことから、採用動画においては、形式的な会社説明よりも、等身大かつ具体的な情報への需要が高いことが伺えます。
このギャップを埋めるには、現場の実映像・会話・実物を軸に、テキストでは伝わりにくい雰囲気や熱量を伝えること。
形式的な説明より、リアルで等身大で、より具体的な内容が有効です。
また、年代別でも見たい動画の内容に違いがあることがわかりました。

20代は「仕事紹介・やりがい」「1日の流れ」「会社・事業紹介」など、働くイメージの全体像をつかむための情報をバランスよく求める傾向があり、自身の希望と一致するかを重視して動画を視聴していることが伺えます。
一方、30代以降では「職場の雰囲気」「1日の流れ」「オフィスツアー・現場ツアー」が高く、入社後の働く環境面を確認するミスマッチ防止の視点が強く見られました。
この結果から、採用動画は「1本ですべての求職者をカバーする」ものではなく、年代やキャリア段階に合わせて複数の動画を用意することが効果的であることが示唆されました。
求職者が「自分に近い誰か」を見つけられるよう、働く日常・職場の空気感・社員の声など、リアルで具体的な情報を年代別に最適化して発信する重要性が高まっています。
視聴のピークは「比較〜応募」段階。採用動画はどんな会社かを見極めるツールへ

視聴タイミングは比較検討段階(58%)と応募段階(49.3%)がピークであることが調査からわかりました。
一般的に、動画は母集団形成に役立つという認識がありましたが、もちろん母集団形成にも有効です。
さらに今回の調査結果で実は、求職者は「比較検討」と「応募するか」の判断にも使用しているということが判明しました。
求職者は「自分に合うか」を判断するために動画を活用しています。
そのため、他社との違いや自社らしさを踏まえて、「自分ごと化」してもらうことが重要です。
「1日の流れ」などの具体的な判断材料を提示するとともに、職種やキャリアレイヤーの異なる社員など、さまざまな立場の人物に出演してもらい、視聴者ごとに「自分に近い誰か」の姿を提示することが鍵となります。
採用動画の制作事例に関して詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
動画尺は基本的にはショート動画が好まれるが、志望度が高い企業は1分以上も可

基本的には30〜60秒の短尺が視聴ニーズにマッチし、効率的となります。ただ、志望度が高い場合は1分以上のニーズが増えます。そのため『採用ファネル×動画尺』の役割分担で制作することがおすすめです。
動画制作の具体例として、
- ショート(30–60秒):要点+差別化+CTA
- ミドル(60–120秒):1日の流れ/チーム連携/ツール・設備
- 長尺(120秒〜):意思決定の根拠(評価制度・育成・事例・数字)
といった形で、採用ファネルの段階によって動画尺と内容を使い分けるのが効果的です。
また、志望度が高い企業については、内定段階においても1分以上の動画への視聴希望が55.8%となりました。

応募だけでなく内定承諾の意思決定に関しても、動画が重要なツールとして活用されていることが見て取れます。
誰が語る?現場の中堅・管理職の出演が信頼を最大化する

出演者は現場の中堅・管理職が最も支持されやすく、具体性と信頼を最大化します。
加えて、役員・社長のビジョン、若手社員の等身大の声を組み合わせ、複数レイヤーからインタビューを撮ることで、視聴者ごとに「自分に当てはめて」見てもらえる確率を上げることが重要です。
そのため、動画制作の際は、「複数レイヤーの出演者」で「尺を変えて」、「複数本数」制作することがおすすめです。
デバイス最適化と倍速前提の編集が最適解

動画を見るデバイスはPC(35.8%)/スマホ(35.5%)と拮抗する結果となりました。
スマホ視聴の場合、縦横比の希望も「縦型」が33.6%、「横型」が30.8%、「どちらでもよい(差は感じない)」が31.3%と分散しています。
したがって、採用動画の制作の際には、PCとスマートフォン、そして縦型・横型のすべてで視聴しやすい動画にすることが前提となります。
字幕のサイズ、改行位置、図表の可読性など、あらゆる端末で違和感のないデザイン設計が必要です。

また、75%超が1.25〜1.75倍速で視聴するため、論点のブロック化、短文テロップ、BGMの中高域抑制など、倍速でも理解できる編集を標準化する必要があります。
応募を見送る理由は「適合性・信用・具体性・鮮度」がキーワード

動画を見ても応募に至らない主因は、以下の点が上位となりました。
- 1.自分向けでない(適合性)
- 2.盛っている印象(信用)
- 3.判断材料不足(具体性・鮮度)
裏を返せば、動画を「具体的に、根拠を明確に、鮮度を高くする」ことで効果的な動画にすることができます。
具体的には
- 内容を具体的に:1日の流れ・タスク・ツール・会話・現場音
- 根拠を明確に:数字(採用・育成・評価の実績)、実名(登場人物・取引)
- 鮮度を保つ:年度表記・体制変更・募集ポジションの最新化
繰り返しになりますが、今や動画は「見極めるツール」として利用されていることがわかってきました。
そのことを理解して、動画を制作することが有効な動画を作る上で重要な点となります。
以上を意識して、完璧な1本でニーズに応えるのではなく、採用ファネルに合わせて、複数本で解決するという意識で設計しましょう。
採用動画の効果を最大化する『勝ちパターン』とは
採用動画は、いまや『応募促進』よりも求職者が『自分に合うかを見極める』ための重要な判断材料となっています。
つまり、求職者に合わせたカスタマイズ性が求められてきているということ。
2025年のトレンドから見えてきた採用動画の勝ちパターンは、次の5つです。
- ・「採用ファネル×動画尺」を設計して段階的に動画を制作する。
- ・現場社員〜経営層まで、複数レイヤーの出演者を起用する。
- ・ターゲットに合わせたチャネル選定を最適化する。
- ・倍速視聴でも伝わる構成とテンポで編集する。
- ・具体的に、根拠を明確に、鮮度を高くを徹底する。
そうすれば、限られた接点でも「選ばれる理由」は必ず作れます。
ここまで、最新調査データをもとに、採用動画のトレンドと成功パターンを解説しました。
私たちmoovyは、採用動画の専門家として3,000本以上の動画制作実績を誇ります。
「採用動画が気になっている」「何から始めればいいか分からない」――そんな段階からでも構いません。貴社の課題やターゲットに合わせた最適な動画戦略をご提案します。
どんな些細なことでも構いません。まずは無料相談からお問い合わせください。





