採用成功を叶える求人票の作り方!ミスマッチを防ぐ4つのコツ
- 「求人票を出しているものの、欲しいスキルやマインドを持つ人材から応募が来ない」
- 「採用した人材が、早期に退職してしまい困っている」
そんなお悩みを抱える採用担当者も多いのではないでしょうか。こうした課題は、求人票の内容を見直すことで解決できるかもしれません。
本記事では、自社にぴったりの人材採用を叶える求人票の作り方や盛り込むべき内容、求職者とのミスマッチを防ぐコツを解説します。
魅力的な求人票を作り、自社の採用課題を解決したい方は、ぜひ参考にしてください。
採用成功のカギは求人票にあり!
電車内やテレビなどで、さまざまな転職サービスの広告が目に入る昨今。実際に転職市場は盛り上がりを見せており、ここ数年は有効求人倍率が1.25を超え、企業の求人数が求職者数を上回る「売り手市場」が続いています。
参考:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)について
あらゆる企業が人材の確保に取り組むなか、欲しいスキルを持つ求職者に自社を見つけてもらい、さらに入社してもらうことは容易ではありません。
特に応募の入り口となる求人票の内容は、わかりやすく独自性のあるものにすることが重要でしょう。
とはいえ、ただ多くの応募を集めればいいとも限りません。無作為に母集団形成をしてしまっては、選考やその後の対応などの業務が滞ってしまう可能性があります。
加えて、仮に採用ができたとしても「思っていた会社と違った」という理由で、早期退職されてしまう懸念もあります。
こうした事態を防ぐには、まず求人票内で自社の魅力をしっかり伝え、欲しいスキルやマインドを持つ求職者へ適切にアプローチすることが欠かせません。
以下にて、ミスマッチのない人材採用に向けた求人票の作り方を見ていきましょう。
【例文付】項目別!質の高い採用を叶える求人票の作り方
ここからは項目別に、採用成功に近づく求人票の書き方を解説します。
すぐに真似できるノウハウばかりですので、ぜひ現状の求人票と見比べ、改善の参考にしてください。
職種名
まずは「どんなポジションで働くのか」を明記します。求職者がはじめに見る項目ということもあり、可能な限り細かくわかりやすく記載することが重要です。
「営業」
→
「ルート営業」「新規開拓営業」「提案営業」
ひとえに営業といっても、既存のお客様を回る・テレアポで新規開拓をする・提案ベースで商談をするなど、実態はさまざまのはず。
ここを明確にしておくことで、求職者は求人票の内容を理解しやすくなります。
事業内容
「自社がどんな事業を行なっているのか」を記載するときも、わかりやすさを心がけましょう。特に、扱う商材がニッチなものだったり、それを知らない人にとってイメージしづらいものだったりする際は要注意です。
「電子部品の製造」
→
「家電やスマホなどに必ず使われている、電子部品の製造」
上記の場合、一見なじみがなくても「身近なものに関わる仕事なんだ」ということがわかると、求職者はその仕事に興味を持ちやすくなります。
サラっと書いてしまいがちですが、他社との差別化ができる重要な項目です。ぜひ簡単な言葉にかみ砕き、一歩踏み込んだ説明を入れてみてください。
仕事内容
任せていく業務の内容を、丁寧に整理して記載しましょう。「誰に対して」「何を」「どのように行なうか」を明確にすると、よりわかりやすくなります。
「既存のお客様先を回る、ルート営業をお任せします。」
→
「ハウスメーカーやホームセンターなどのお客様へ、自社のインテリア商材(キッチンや洗面台などの水回り製品)を提案いただきます。すでに取引のあるお客様先を回る、
ルート営業です。」
また上記に加え、一日のスケジュール例や訪問・対応件数などを記載すると親切です。求職者自身が、そこで働いている姿をイメージできる内容が書けるとよいでしょう。
なお、未経験者OKの募集であれば、「入社後の研修」「社内のフォロー体制」などを盛り込むことをおすすめします。新たな仕事をはじめる求職者の不安払拭につながり、応募してもらえる可能性が高まります。
応募資格
欲しい人材からの応募を集めるために、「必須要件」「歓迎要件」は明確に分けて記載しましょう。
経験者が欲しい場合は、その業務の経験年数まで細かく明記しておくと、イメージ通りの人材に会える確率も上がります。
また「活かせる経験・資格」「こんな考え方の人に向いている」などの情報も盛り込むことで、求職者が応募しやすい求人になるでしょう。
普通自動車運転免許をお持ちで、営業経験のある方。新規開拓経験があれば尚可
→
【必須】普通自動車運転免許(AT限定可)、○年以上の営業経験(商材は不問)
【歓迎】新規開拓営業の経験(年数は不問)
【向いている人】目標達成に向け努力できる人、周囲と切磋琢磨しながら働きたい人
※原則、性別や年齢を限定するような記載はできません。ただし例外もありますので、詳しくは以下をご確認ください。
厚生労働省 男女均等な選考採用ルール
厚生労働省 募集・採用における年齢制限禁止について
雇用形態・給与
雇用形態の項目には、正社員・契約社員・アルバイト・業務委託など該当するものを明記します。試用期間がある場合はその期間も記載しましょう。
なお、試用期間中に待遇が変更になる場合も、その旨を反映しておくと親切です。
・試用期間中(3ヶ月間)については、○○手当の支給がありません。
・2ヶ月の試用期間中は、契約社員での雇用となります。試用期間後に正社員となります。
また給与の項目には、「月給○万円」などの情報を記載します。加えて、賞与や月収例などを追加すると、他社求人との違いをアピールできるでしょう。
※月給に固定残業代を含む場合、その旨の明記が必要な点に注意してください。
月給○○万円+各種手当+賞与年○回
※上記月給には、固定残業代(○時間・○万円)を含みます。超過分は別途支給します。
※月収例:○○万円(○歳・入社○年目)
勤務地・休日休暇・勤務時間
勤務地欄には、配属となる事業所の住所・交通手段に加え、転勤の有無も必ず書いておきましょう。ここの明記を怠ると、入社後の早期離職にもつながりかねません。
また、休日休暇・勤務時間も求職者がよく見ている項目です。特に、
- ・土日祝休み
- ・リモートワーク・在宅勤務相談OK
- ・残業少なめ
- ・フレックスタイム制
などは大きなアピールポイントです。該当する場合は、目立つように記載することをおすすめします。
福利厚生
支給される手当や利用できるサービスなどは、なるべく全て記載しましょう。この項目を充実させることが、求職者にとって応募の後押しにもなります。
- ・社宅
- ・家賃補助
- ・扶養手当
- ・退職金
- ・健康診断
- ・食事補助
- ・保養所利用可 など
また、自社にしかない福利厚生や珍しいサービス(ジムの利用補助やドリンクの無料支給など)がある場合、明記することで他社との差別化にもつながります。
また自社の福利厚生が少ない場合も、新たな制度を検討中の場合は「今後さらに充実させる予定です」などと補足しておくと、求職者に好印象を持ってもらえるでしょう。
とはいえ、もちろん虚偽の情報の記載はNGです。
ミスマッチを防ぐ!求人票作成のコツ
ここまで、求人票に記載すべき情報やその書き方を解説してきました。ここからはさらに一歩踏み込み、求職者とのミスマッチを防ぐ求人票作成のコツを4つご紹介します。
これらを意識して求人票を作り、よりマッチ度の高い人材採用を叶えましょう。
1.ターゲットを明確に
求人票を作る際、「とりあえずたくさん応募を集めたい!」と考える採用担当者は少なくないでしょう。それはもちろん間違いではありません。
ですが、「誰にでも読んでもらえる当たり障りのない表現」は、結局誰にも響かないもの。20代と40代の求職者では、当然ながら興味もキャリア志向も大きく異なります。
だからこそ、本当に来てほしい人材にしっかりアプローチするためにも、まず「どの年代を採用したいのか」「どんな考え方の人に来てほしいのか」といった求職者像をしっかり固めておきましょう。
そのうえで、ターゲットとなる人材に響く表現や情報を求人票に盛り込んでください。
【欲しい人材】
20代の若手。今は○○業で働いているが、スキルがつかず将来が不安。もっと成長できる環境を探している。
↓
【盛り込む情報】
取得できる資格・学習のサポート体制・昇格スピードや将来目指せるポジション など
こうした工夫をすることで、上記の場合は「早く仕事を覚えて活躍したい」「自身を成長させてレベルの高い仕事をしたい」と考える人材の応募意欲を高めることができます。
結果として、求職者も会社とのミスマッチを感じにくくなるでしょう。
2.リアルな情報を載せる
当然のことながら、求人票に虚偽の情報を載せることは厳禁です。採用ができたとしても、ミスマッチによる早期退職につながるほか、会社の信用問題にもつながりかねません。
また、事実を誇張しすぎた表現にも注意が必要です。
・年収1000万円の社員は1人のみ。達成難易度も高いのに「誰でも年収1000万円可!」
・土曜出勤が常態化しているのに「土日祝休み」
飾らず正直にリアルな情報を開示することが、採用後のトラブルとミスマッチを防ぎます。
ネガティブな情報であっても、リアルに載せることの方がむしろポジティブな結果を生むことも多々あります。
この考え方を「RJP」と言います。
詳しくはこちらの記事を参照していただきたいのですが、要するに、
- リアルな情報を載せることでマッチ度を上げ「入社後に活躍する人材を獲得する」という考え方です
特にミスマッチにお悩みの企業は「よりリアルな情報を掲載する」と良いでしょう。
3.自社独自の情報を盛り込む
可能であれば、採用したいポジションで働く社員にインタビューし、その内容を載せることをおすすめします。短くてもよいので、
- ・「未経験からスタートしてどうだったか」
- ・「働き方に満足しているか」
- ・「入社前と入社後のギャップ」
- ・「上司からのメッセージ」
などを書いておくと、求人票自体の説得力が増すでしょう。
他社との差別化になることはもちろん、求職者が会社の雰囲気をイメージしやすくなるため、入社後のミスマッチも減らせます。
インタビューを掲載するなら、動画がおすすめです。細かな表情や内容も動画の方が伝わりやすく、テキストよりも効果が高いです。
インタビュー動画の作り方はこちらの記事からどうぞ。
→「求職者が知りたい情報No1!上手いインタビュー動画の作り方|事例あり」
4.画像や動画を活用する
文章だけでは、どうしても自社の魅力を伝えきれないこともあるでしょう。そうしたときは、オフィスや事業所、働く人などの写真・動画を活用してみてください。
求人票に載せることが難しければ
「仕事の様子を動画で撮影したため、ぜひ見てください」
など、採用ホームページやSNSのURLを載せておくと、求職者からのアクセスが望めます。
志望度のアップも見込めるため、質の高い人材を集めやすくなるでしょう。
求人票に採用ショート動画を入れて自社の魅力をアピールしよう!
ここまで、採用成功につながる求人票の作り方やミスマッチを防ぐコツを解説してきました。最後に、自社の魅力をより効果的にアピールする手段として、採用ショート動画をご紹介します。
採用動画についてもっと詳しく知りたい方は弊社YouTubeチャンネルでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
採用ショート動画が効果的な理由
「採用ショート動画」とは、会社の雰囲気や魅力を30秒~1分前後の短尺で伝えるものです。
おもな内容は社員インタビューなどで、「自社のリアル」を知ってもらう効果的な手段として注目を集めています。
そして動画が採用活動に効果的である大きな理由は、求職者の志望度を高め、自社にマッチする人材を集めやすいことにあります。
実際に、当社の独自調査では実に77%の人が「採用動画の視聴後、その会社への志望度が高まった」と回答しました。
加えて、求職者は応募前に動画視聴をすることにより、その会社の雰囲気を前もって知ることができます。
そのため、ある程度「自分に合いそうだな」「ここでなら楽しく働けそうだ」という印象を持った人からの応募が多くなるでしょう。
結果として、ミスマッチの可能性が低い人材を集めやすくなり、採用成功を叶えやすくなるというわけです。
採用ショート動画についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
コストを抑え、質の高い動画を作るならmoovy
とはいえ、採用ショート動画をイチから自社で用意するのは時間がかかるもの。
動画撮影・編集のスキルを持つ人材も必要となってしまいます。また「外注したい」と思っても、費用面に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
動画制作会社の選び方を詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
そこで利用を検討いただきたいのが、採用ショート動画の制作実績が豊富な株式会社moovyです。
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「コストを抑えつつ、良質な動画を作りたい」「求人票に採用動画を載せて、自社にマッチする人材を採用したい」という方は、ぜひ一度当社へご相談ください。
- この記事を書いた人

神奈川県出身。国立大学を卒業後、大手サービス業界で店長を歴任。その間人事などの業務を通じ、多くの面接を担当。退職後、エンジニアとして株式会社moovyにjoin。現在はシステム開発に加え、カスタマーサクセスなどを担当し、企業の人事に関わる。